更新日:2024.02.08 公開日:2016.01.15 身近な湿度のおはなし

雪と湿度の関係

冬の朝起きて外を見ると、一面雪景色で感動した経験はありませんか。

雪の降るメカニズムは、雨と仕組みと同様です。

湿った空気が上昇し冷やされることでできる雲は真夏以外、そのほとんどは氷の粒で構成されています。

雲から振り落ちたその段階では雪の結晶であり、地上に落ちてくる間に溶けない場合は雪、溶けた場合は雨、
状況により霙(みぞれ)などになります。

水が凍る気温が0℃と考えると、雨と雪の境目も気温0℃の時のように感じますが、
一般的な基準としては、地上の気温が0℃以下の場合は雪、5℃以上の場合は雨とされています。

では、気温が0-5℃の間では、雨になるのか、雪になるのか。
大きく関係してくるのが湿度です。

雲から降る雪の結晶は、地上へと落ちる前、空気中に水蒸気として昇華します。
昇華する水蒸気量は、相対湿度が高いと少なくなり相対湿度が低いと多くなります。
相対湿度が高い雨の日に、なかなか洗濯物が乾かないことと同じようなイメージになります。

更に、昇華する水蒸気量が増えれば増えるほど、大気中へと奪われる熱量も増えていくため、雪の結晶はより冷やされ、その結果溶けにくくなるのです。

実際、気温5℃ 相対湿度50%以下の状態で、雪が降った事例もあります。

この冬も暖冬予想で、降雪量も少ない傾向ですが、寒気や風の状況によって大雪となるおそれもあるようです。
万が一の場合に備えて、対策や準備は万全にしておきたいですね。

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