更新日:2023.01.10 公開日:2017.05.31 身近な湿度のおはなし
日本の気候と湿度の関係
6月に入り、夏を感じさせる暑い日が続いていますね。
今回はそんな日本の気候と湿度の関係についてお届けしたいと思います。
気候には大きく分けると下記の5種類があります。
・熱帯、温帯、冷帯、寒帯、乾燥帯
さらに上記の5種類を細かく分類すると全部で12種類の気候があります。
日本はこの中で【温暖湿潤気候】に当てはまります。
温暖湿潤気候の特徴は3つ
1 季節風の影響を強く受け、四季の変化が顕著に見られる
2 比較的年間雨量が多い
3 夏季は高温多湿で冬季は比較的気温が低く乾燥している
日本の特徴といえば、みなさん四季をイメージされる方が多いと思いますが、今回注目したいのは夏季の高温多湿という所です。
日本よりも気温が高い地域に住んでいた方が日本に来ると、日本は暑いと聞いたことがないですか?
それは単純に気温の高さだけが暑さの基準ではなく、そこには湿度が大きく関わってきている為です。
気温と湿度から計算出来る不快指数という指標があります。
計算式は【不快指数=0.81×気温+0.01×湿度×(0.99×気温-14.3)+46.3】
この数値が高ければ高いほど暑く感じます。
例えば暑いイメージがある砂漠で考えてみましょう。気温が45度~50度、湿度が5%程です。
この場合の不快指数は45度で84.3、50度の時で88.6になります。
東京の夏場の最高気温が38度くらいです。夏の東京の湿度は平均で70~72%になります。これを計算式に当てはめると不快指数は93.4になります。
この結果を見て分かるように、人が体感する暑さには湿度が大きく関係していることが分かります。
これからどんどん暑くなってきますので、室温だけでなく室内の湿度にも注目してみて下さい。