更新日:2023.01.06 公開日:2018.12.03 身近な湿度のおはなし

マスクで手軽に乾燥対策を

今年も残すところ後1か月。

季節も冬らしくなってきており、
マスク姿の方を見かけることが多くなりました。

風邪やインフルエンザの感染予防のために
マスクをつけられている方が多いと思いますが、
実際に効果はどれくらいあるのでしょうか?

・空気感染
風邪やインフルエンザのウィルスはマスクの網目より
ずっと小さいため、ウィルス自体をマスクで防ぐことは出来ないようです。
空気感染の予防効果はあまり期待できないと言えます。

・飛沫感染
ウィルスを含んだ水分の飛沫はマスクに引っかかるので、
人にうつさない為にマスクをすることは、周囲の人たちにとっては効果的と言えます。

マスクをしている人の予防というより、
感染者本人が感染を広げてしまうことを防ぐ効果の方が高いようです。

では、感染前の予防にマスクは無意味なのかというと
そういうわけではありません。

冬場はどうしても湿度が低くなりやすく空気が乾燥し、
喉や鼻も乾燥しやすくなります。

呼吸器系の粘膜が乾燥すると、風邪などの感染に対する防御機能が低下してしまうため、
ウィルスが体内に入り、感染しやすいと言われています。
マスクをつけることで、自分の吐く息で口元の湿度が高くなり乾燥を防ぐことが出来ますので、
予防効果があると考えられます。

風邪やインフルエンザの感染予防に加湿が有効だという認識が昔より広がってきているのか、
最近は濡れたフィルターをセットするようなタイプのマスクが発売されたり、
マスクを濡らして使用する人もいるようです。

手元に加湿器がないという方、
手軽にマスクで乾燥対策を始めてみてはどうでしょうか?

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