更新日:2024.09.04 公開日:2022.08.30 加湿器の選び方・使い方
オフィスに最適な加湿器の選び方
目次
オフィスに最適な加湿器
加湿器と言えば家庭用が一般的ですが、一般家庭と比べて執務室など広い空間で利用するケースが多いため、家庭用ではパワー不足で湿度が十分に上がらない可能性があります。
事務所・病院・福祉施設・学校など広いスペースを適切な湿度に保つための加湿器として、業務用加湿器が使用されています。
業務用加湿器のメリット
- 加湿能力が高い
- 少ない台数で運用ができる
- 1回の給水で長時間運転できる
- 日々の給水やお手入れ、メンテナンスがラク
- 自動給排水できるもの、自動クリーニング機能など機能の幅が広い
業務用加湿器のデメリット
- 本体サイズが大きい
- 価格がやや高い
- 工事が必要なタイプもある
業務用加湿器の選び方ポイント
加湿器には大きく分けて4種類の加湿方式があり、それぞれ特徴がありますが、どの加湿方式を選ぶにしても、これだけはおさえておきたい選び方のポイントがあります。
そのポイント4つをご紹介します。
【point1】加湿能力はオフィスの環境に適しているか?
オフィスのレイアウトは、ワークスペースをはじめ打合せスペース、役員スペースなど複数のエリアから構成されています。各スペースを独立させた部屋で構成するオフィスもあれば、パーテーションなどの間仕切りで区切られたオフィス、仕切りや壁がないオープンオフィスなど、さまざまです。加湿器を選ぶ際に必ず目にする「加湿量」「適用床面積」は、オフィスのレイアウトを考慮したうえで、どのスペースまで加湿が必要かを判断し、加湿が必要なお部屋全体の容積(縦 × 横 × 天井高)を踏まえて考えなければなりません。さらに、オフィスの「広さ」だけで判断してしまうと「湿度が上がらない」ということになってしまうため、「人の出入りの多さ・建物の換気量」も考慮が必要です。適用床面積をきちんと確認し、換気量や建物の構造も加味して検討しましょう。
【point2】給水の負担は?
加湿器を日々使用するうえで負担となるのが「給水」です。そのため、給水タンクの容量は使用時間を考慮して選ぶことが大切です。
タンク容量が小さいと持ち運びはし易いですが、加湿能力は比較的低くなり台数が多く必要となる場合や、頻繁に給水が必要となり日々の負担が増えてしまいます。反対に、給水タンクの容量が大きければ連続して利用できる時間も長くなりますが、持ち運べるサイズや重さなのか、水をこぼすことなく運べて給水しやすいものなのか「使いやすさ」にも注目しましょう。
【point3】メンテナンスは必要?頻度や手間は?
加湿方式によりフィルタのお手入れ方法は異なりますが、交換の有無・頻度・着脱のしやすさを確認しましょう。
加湿器の種類によってはフィルタが1つだけのものや複数あるものなどさまざまです。
フィルタの洗浄頻度が高い、交換部品が多い場合は、お手入れは大変で、ランニングコストも増えてしまいます。
メンテナンスを怠ると加湿能力の低下だけではなく、雑菌やカビが飛散する「加湿器病」の原因にもつながってしまいます。
日常の業務に負担をかけないためにも、お手入れの負担が少なく、清潔な状態を維持しやすいタイプがおすすめです。
【point4】置き場所や保管場所は確保できるか?
加湿器によっては、周辺の機器が故障してしまったり、保管している資料や壁などにシミが付いたり変形の原因になることもあるため、加湿器を設置する際の設置条件として、周辺の必要なスペースが明示されています。また、設置台数が増えれば増えるほど、置き場所や保管場所のスペースが必要となります。
加湿器と空気清浄機が一体になったタイプであれば、冬場だけでなくオールシーズンの利用が可能なため、保管場所の問題は解決できます。
機器のサイズだけでなく、設置条件として必要なスペースはあるのか、複数台数を設置するスペースを確保できるのか、事前に確認をしておきましょう。
加湿器には大きく分けて4種類の加湿方式「気化式」「透湿膜式」「蒸気式」「水噴霧式」があります。
加湿方式によって水を蒸気に変える方法が異なり、それぞれ特徴がありますので、用途に応じて使い分けが必要です。
例えば、比較的湿度が高い環境で水噴霧式の加湿器を使用すると、床が濡れてしまう、結露してしまう、カルキ成分が部屋中に飛散してしまうなど、問題を起こすこともあります。
加湿方式の違いやメリット・デメリットも理解し、オフィスに最適な加湿器を選んでみてください。